会社の沿革


野本電設工業の設立は昭和51年1月。電気工事の仕事をしていた私が、23歳の時に独立して作った個人会社から始まりました。その後、昭和62年に6名余で株式会社としてスタートし、おかげさまで順調に業績を伸ばして、現在では社員40名ほどの規模まで成長しました。

設立当初は、木造住宅の電設工事を行っていたのですが、発注元の工務店さんからの支払いが遅く、資金繰りで苦労が多かったため、株式会社設立の頃から、今のようなビルなどの建築の電設工事へとシフトしていきました。

これは事業を始めた時からの私の考えですが、常に5年後を見て目標をたて、5年周期で会社を考えてきました。仕事内容のシフトも、その5年周期での切り替えの中で行ってきたものです。
また、専務には彼が24歳ぐらいの時に会社に入ってもらい、今から10年ほど前からは、業務のほとんどを任せるようになりました。業務に関しては、特別なことがない限りは、口を出さずに任せています。

5年周期で先を見る経営


業績は現在年間売り上げで約18億ほど。個人で創業した当初は2000万ぐらいでしたから、ずいぶん大きくなったものです。
あと4年で自分は引退すると、専務には宣言していて、それまでには売り上げは25億程度にまで伸ばすようにと言っています。仕事に関しては、非常にしっかりやってくれていて、信頼しています。

専務が会社に入ったのは自分が50代の時。まわりにも自営業の知り合いは多いですが、その年齢から引き継ぎをするなどという人は、まずいませんでしたね。
でもそのうち、社長で亡くなる人などがいて、そうすると何の準備もされていなかった会社は、一緒に無くなってしまう。
そういう事も頭において、常に5年後の姿を何となく形にしながらやってこられたことで、スムーズに切り替えができたのだと思っています。

創業者として
引き継いでもらいたいこと


とにかく、従業員の事を一番に考え、従業員の生活を大事にしてもらいたいということですね。従業員がいなくては、会社はやっていけません。
いろんな事情で会社を辞めざるを得ない人もいますが、辞めて悪口を言われるようなことがあってはだめです。
例えば、独立したいという人を、普通であれば会社は離したくないわけですが、独立するだけの器量がある人なら、独立しなさいと応援します。
独立したい人を無理に引き留めるのでなく、逆にうちの仕事をやってもらえばいい。本人が独立してやるのと無理して会社にいてやるのとでは、意識として全然違いますし、それがいい方向でかえってくると思っています。
仕事を持っていかれるんじゃないかと心配する人がよくいますが、うちのお客様からそっちに仕事がいったとしても、それはそれでいいと思うんですね。
その考え方は、設立当初から同じです。

地域との関わりの大切さ


引き継いでほしい事の二番目は、地域の方と仲良く、地元のことを考え貢献できる会社になること。地元の皆さんに野本電設のことを知っていただいているのは、本当にありがたいことだと思っています。

今、会社の敷地を広げて整備している最中なのですが、近隣の方の土地をお借りする際にも、快く承諾していただき、感謝しています。

地元との関わりは本当に大事なことだと思っていますし、会社の評判というのは、巡り巡ってこれから新しく入ってくる人に届くもの。そういう点でも、すごく大切にしなければならないことだと思っています。

人とのつながりから
きっかけを生み出す


会社がいま、大手からの仕事をやらせてもらえるようになったのは、人と繋がることを、意識してやってきたから。
たとえば、下請けや孫請けの、全く知名度がないような会社にも、大手の会議や催し物がある時には声がかかるんですね。都内での集まりだと、うちの会社のような地方から、そういう集まりに行く人というのはまずいませんが、私はほぼ全てに出席してきました。

特に人づきあいが好きというわけでもないし、地元は車社会で電車に乗る機会もなかったので、最初はこんな地方の奥から東京までいくのは大変でした。
それでも億劫がらずに行っていたおかげで、いろんな人と知り合い、仕事のきっかけを作ることが出来ました。東京だけでなく栃木や埼玉で今つながりがある方とも、ほとんどは都内の集まりで知り合ったのがきっかけ。

人とのつながりが、これまでの受注の伸びに結びついているのだと思います。

会社はひとつの家族


うちの会社は小さいですが、だからこそ、家族のように従業員みんなを大切にしています。
変にこそこそする人もいないし、みんな大っぴらに何でも言いあえる仲間。従業員は上下の別なく、私ともまったくの「タメ口」ですしね。
誰かが偉いわけでもなく、この会社で働いているということは、みんなまったく同じ立場です。

あとは、忘れてはいけないのは、どこの会社でも同じことだと思いますが、お客様を大事にするということ。お客様あっての仕事ということをいつも念頭に置くことです。

専務に業務を任せてもう10年ほどたちますが、同じ考えをもって、日々やっていてくれているなと思います。
これからも、良い意味での野本電設らしさを伸ばしながら、地元や社会に貢献し社員全員が幸せに生活できるよう、発展を続けていくことを願っています。